『あこがれの姉』(5)/寝取られ男のブルース5
寝取られ男のブルース第五話『あこがれの姉』、第5回です。
次回は9/11(日)にアップします!!
寝取られ男のブルース第五話
「あこがれの姉」(5) 沢見独去
4
しばらくして、姉が帰ってきた。
もう引き返せない。
僕はクローゼットの暗く狭い空間の中で、身を縮める。
部屋に入った姉は、服を脱ぎだした。下着さえも取り払って、素っ裸になる。
今から来る男のために、着替えているのだ。僕の胸がまた嫉妬でうずく。
そしてそうしながらも、姉の白い裸を見て、僕はクローゼットの中で息を荒くしてしまう。半球のドーム状のきれいで張りのある胸のふくらみ。その先に色づく乳首。細くくびれた腰。逆三角に調えられた股の毛。きゅっと上がった魅力的なお尻。
実の姉の裸を見て昂奮してしまうなんて、僕はなんて情けない奴なんだろう。そうは思うのだが、目はなめるように彼女の裸を見てしまう。
姉は真新しい下着をつけた。レースがふんだんに使われた、真っ赤なもので、上も下も肝心なところをおおう面積は、びっくりするほど小さい。
その上に体にぴったりとした丸首の白いノースリーブを着、黒のカーディガンを羽織った。下はゆるやかにふくらんだ真っ白なミニフレアスカート。脚は素足のままだった。
そして、手鏡を取り出して、化粧を始めた。
間男のために。
ローズピンクのルージュを引き終わった頃、見計らったように玄関のチャイムが鳴った。
僕はごくりと唾を飲みこみ、期待に震えた。
二人分の足音が、姉の部屋に近づいてくる。
「あああんっ……ちょ、ちょっと、待ってっ……んんんんっ!」
姉の甘い声が聞こえて、そのまま男女がもつれあいながら、部屋に入ってきた。
松尾が、おおいかぶさるようにして、姉の唇を奪っている。だぼだぼの英語が大きく書かれた黒のトレーナーに、同じくオーバーサイズのジーンズをだらしなく下にずらしてはいている。
その男の口が大きく開いて、舌が姉の口の中に突きこまれているのがわかる。
姉の口がそれに応じて、もぐもぐと動く。
「んぐっ……んむうんん……んくうううっ……」
身長差があるので、姉はほぼ真上を向く格好になっている。
やつのたくましい腕が、姉の華奢な背中を折れんばかりに抱きしめる。交互に顔を傾けあって、深く深く唇をあわせ、淫らに貪りあう二人は、いまだ部屋の入口に突っ立ったまま、さらに全身をも密着させていく。
男が右の太ももを、白のフレアスカート越しに彼女の股のあいだに、ぐいぐいと割りこませていく。
「んぐううっ……あんっ、んんん……むぐっ……」
それにつれて姉の脚が開いていく。最終的に男の太ももに跨がるようになりながら、みずからの秘所をこするつけるように、いやらしく腰を前後に動かしている。
姉の磁器のようなつるりとした頬が、ピンク色に染まっていく。
二人の唇のあいだで赤くぬめる舌が蠢き、大きく絡みあうのが見える。まるで唾液にまみれてのたうつ舌が、意思を持っているのかのようだ。
どんどん淫気が昂ぶっていくのが、僕にもわかった。
男が股に太ももを突っこんだまま、姉の体を半ば抱き上げて押していく。服を着たままの二人の体はもつれあったまま、まさに憲人がひそむクローゼットの扉に、激しくぶつかった。
心臓と目玉が、飛び出すかと思った。僕は狭い空間で限界までのけぞり、声を出さないように必死に自制しながら体を小さくした。
姉の体がクローゼットの扉に押さえつけられている。
ディープキスをかわしたまま、松尾が服の上から姉の胸のふくらみをまさぐる。
「んっ……んはんっ……むんんんーっ……んぐっ」
姉の荒くなっていく吐息を、すぐ身近に感じる。
クローゼットのルーバーの隙間から、手が届く位置で姉が男にいいようにされている。
それは、とてつもない刺激だった。なるべく奥の暗がりに身をひそめながら、僕は固くなった股間を握りしめていた。パンツ越しに触るだけで、そこから快感が突き上げてくる。
男の膝に深く侵入されて、姉の白いフレアスカートはすっかりまくれあがり、なまめかしい太ももがほとんど見えてしまっている。
ようやく二人は唇を離し、荒い息をつきながら松尾が、彼女の首筋に顔を埋めている。
「あああっ……んはっ。勇次っ……ああああん……」
そういえば、松尾の名前はそうだったな。
そんな場違いなことをぼんやりと考えながら、僕は姉がその名を呼び捨てにしたことに、ショックを受けていた。
いったん膝を股間から抜いた彼は、姉のフレアスカートをまくり上げて、はいていた小さな赤いショーツを脱がせる。
「あんっ……そ、そんな、いきなり……あああああぁ」
紐状によれた真っ赤ないやらしい下着が、足首から抜かれて床に丸まった。
にやりと笑った松尾が、そのままひざまずき、ふわりと広がった白いスカートの中に顔を突っこんだ。
クローゼットのドアにもたれた背中が、びくりと反り返る。
「ああああっ……だめっ。んはああああんっ……はうんっ」
ぴちゃ、ぴちゃ……という湿った音がフレアスカートの中から聞こえてくる。
びくびくと姉のスレンダーな体が引き攣る。
「やんっ……だめえええ、感じちゃうっ……あはあああんっ……」
中腰になって脚をがに股に開いて、男の口を受け入れている。スカート越しに男の頭を両手で抱え、腰を淫らにくねらせながら、姉は陶然とした表情でクンニリングスによる快感に酔っていく。
「んくううっ……やはあああん……もうだめっ……いいっ。わたしもうだめえええっ……あははああああんっ」
姉の体が大きく痙攣する。
まくれ上がった白いミニスカートの裾が、ひらひらと揺れている。
服を着たまま、姉が昂ぶっていく。眉根が悩ましげに八の字になった整った姉の顔が、悦びに輝いている。
そのままひときわ高いあえぎ声を出して、エクスタシーに昇っていく姉は、とてつもなくいやらしく、美しかった。
男がスカートの中で激しく口を使っているのがわかる。
姉の美脚がぶるぶると震え、いっそうその顔が淫靡に染まる。
「ああ、あああ、んあああああんっ……イクのっ……はあうっ。わたし、イッちゃうっ……あああああああぁぁっ!」
全身を身悶えさせて、姉は天井を見つめながら、淫らに達した。がくがくと膝が折れ曲がりそうになり、男の頭にすがりついている。
「んはああんっ……」
松尾がスカートから顔を出し、また小狡そうににやりと笑った。
「気持ちよかったか、明菜」
「あああぁぁ……いきなり、イッちゃった……はあんんっ……」
「やっぱり、おまえはスケベ女だな……」
「あああ。言わないでっ」
姉が顔を桃色に染めてうつむく。その顎を持ち、松尾は自分のほうを向かせて、ねちこい声でささやいた。
「今日はもっとたっぷり、イカせてやるぜ」
「ああんっ……勇次……」
二人の唇が、また重なる。
姉の舌が、男の口の中に限界まで突きこまれている。
その舌を思いっきり吸いながら、松尾はみずからジーンズと下着を足首まで下ろした。股間からはびっくりするほど太くてごつごつした兇悪な肉棒がそそり立っている。その迫力に、僕は息を飲んだ。
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