インディーズ作家から見た、KindleUnlimited(読み放題)の考察
アマゾンのKindleUnlimited(読み放題)が始まりましたね~。以下の記事は、KDP作家としての、この読み放題に関するボクの現時点での考察です。興味のない方は、お飛ばしくださいませ。
さて。読み放題が始まって四日目。ボクの著作はほぼ(NTR文庫1、2と制服悦楽図鑑を除く)、この読み放題に参加しているわけですが、KENPC(本がどれだけ読まれたかを、ページ数によって示す数値)が、跳ね上がっております!
こんな感じ。一目盛2,500ページ。
すごいですね。ボク程度で初日に読んでいただいたページ数が、13,000ページほど。ボクにしてみたら、ものすごい数です。たぶんこれは、最初だけだとは思うんですが…。どれくらいのページ数に落ち着くのか、楽しみではあります。
とりあえず、この読み放題の仕組みをご説明してみましょう。アマゾンでインディーズ作家が書籍を販売する場合、二種類の印税があることは、前にもご説明しました。→「印税率のハナシ」2015/12/12
ひとつは印税率35%。こちらは普通に出した場合。
もう一方は印税率70%。「アマゾンセレクト」といいます。もちろんこちらのほうがいいに決まってるんですが、やっぱり、うまい話には条件があります(笑)。それはアマゾン専売にしなければいけないということ。つまりブックウォーカーだとか、他の電子書籍サイトで売ることはできなくなるわけです。そしてもうひとつ、一冊の価格が250円以上だということです。(2016/8/14追記:この条件は現在なくなっています)
この印税率7割、アマゾンセレクトに登録すると、他にもアマゾンプライム会員特典の、月一冊無料で本を読めるというやつにも、自動で登録されます。
そして今回の月額980円読み放題の「アマゾンアンリミテッド」も、KDPに登録している人にとっては、現在のところ、このアマゾンセレクトになっている本が、自動的に読み放題になる、ということのようです。つまり、この本は読み放題にする、とか、選べないということです。読み放題にされたくないなら、アマゾンセレクトをやめて、印税率3.5割にしないといけない。
で、この読み放題、最初に言いましたKENPC(Kindle Edition Normalized Page Count)というものによって、印税が支払われます。つまり、今までだったら買っていただいた人が読もうが読むまいが、アマゾンをポチった時点で印税が入っていたんですが、読み放題では、実際に読まれたページのぶんだけ、お金が支払われることになります。
これはどういうことか、おわかりでしょうか。まず、おもしろくなくて、途中で読むのやめてしまわれたら、そこまでしかお金がもらえない、ということです。恐ろしいシステムです(笑)。
しかし逆に、ボクたちのような無名のインディーズ作家にとっては、ハードルが下がるといえるかもしれません。今までだったら、少なくとも身銭を切って、海のものとも山のものともつかぬ小説をお買い上げいただかなくてはいけない、そこに大きなネックがあったわけです。それが、読み放題では、とりあえずダウンロードしていただくことが、精神的に容易になりました。
ということは、今までよりも、作品の内容勝負になったといえるのではないでしょうか。がんばりましょう(笑)!
さて印税の仕組みですが、例えばボクの『少女との、夏』という本では、最後まで読んでいただくと、カウントが397になるわけです。四百字詰め原稿用紙で346枚の作品ですから、原稿用紙数よりも少し多い、という感じでしょうか。
これが一ヶ月間積み上がって、印税がページあたりいくら、という形で支払われることになります。直近のデータでは1ページあたり、0.86円(2016/6)です。ということは、今回読み放題が開始されて、ボクは初日だけで印税1万円以上売り上げたことになります。これが続くと、月収30万ということになり、ウハウハなんですが(笑)、おそらくそうはいかないでしょうね(とほほ)。
この1ページあたりの印税率は、変動いたしまして、アマゾンが決めるということになっています(たぶんドル建て計算です)。まずは読み放題になって、この1ページあたりの印税率がどうなるか。こちらに注目したいと思います。まさか、思いっきり下がるということは、ないと信じたいですが…。
いずれにせよ、我々KDPで売らせていただいているインディーズ作家にとって、かなり大きな節目になるのではないかと、思っています。どれだけの人が読み放題を使うかにもよりますが(今は試用期間でやってみてる人も多いでしょう)、確実に今までとは違い、売り上げの構造がKENPCによりウェイトが置かれたものへと変わると思います。
そして、なによりも長いめのものを、最後まで読んでいただけるようなお話を書くこと。これが、重要になってくるでしょう。
さて。読み放題が始まって四日目。ボクの著作はほぼ(NTR文庫1、2と制服悦楽図鑑を除く)、この読み放題に参加しているわけですが、KENPC(本がどれだけ読まれたかを、ページ数によって示す数値)が、跳ね上がっております!
こんな感じ。一目盛2,500ページ。
すごいですね。ボク程度で初日に読んでいただいたページ数が、13,000ページほど。ボクにしてみたら、ものすごい数です。たぶんこれは、最初だけだとは思うんですが…。どれくらいのページ数に落ち着くのか、楽しみではあります。
とりあえず、この読み放題の仕組みをご説明してみましょう。アマゾンでインディーズ作家が書籍を販売する場合、二種類の印税があることは、前にもご説明しました。→「印税率のハナシ」2015/12/12
ひとつは印税率35%。こちらは普通に出した場合。
もう一方は印税率70%。「アマゾンセレクト」といいます。もちろんこちらのほうがいいに決まってるんですが、やっぱり、うまい話には条件があります(笑)。それはアマゾン専売にしなければいけないということ。つまりブックウォーカーだとか、他の電子書籍サイトで売ることはできなくなるわけです。
この印税率7割、アマゾンセレクトに登録すると、他にもアマゾンプライム会員特典の、月一冊無料で本を読めるというやつにも、自動で登録されます。
そして今回の月額980円読み放題の「アマゾンアンリミテッド」も、KDPに登録している人にとっては、現在のところ、このアマゾンセレクトになっている本が、自動的に読み放題になる、ということのようです。つまり、この本は読み放題にする、とか、選べないということです。読み放題にされたくないなら、アマゾンセレクトをやめて、印税率3.5割にしないといけない。
で、この読み放題、最初に言いましたKENPC(Kindle Edition Normalized Page Count)というものによって、印税が支払われます。つまり、今までだったら買っていただいた人が読もうが読むまいが、アマゾンをポチった時点で印税が入っていたんですが、読み放題では、実際に読まれたページのぶんだけ、お金が支払われることになります。
これはどういうことか、おわかりでしょうか。まず、おもしろくなくて、途中で読むのやめてしまわれたら、そこまでしかお金がもらえない、ということです。恐ろしいシステムです(笑)。
しかし逆に、ボクたちのような無名のインディーズ作家にとっては、ハードルが下がるといえるかもしれません。今までだったら、少なくとも身銭を切って、海のものとも山のものともつかぬ小説をお買い上げいただかなくてはいけない、そこに大きなネックがあったわけです。それが、読み放題では、とりあえずダウンロードしていただくことが、精神的に容易になりました。
ということは、今までよりも、作品の内容勝負になったといえるのではないでしょうか。がんばりましょう(笑)!
さて印税の仕組みですが、例えばボクの『少女との、夏』という本では、最後まで読んでいただくと、カウントが397になるわけです。四百字詰め原稿用紙で346枚の作品ですから、原稿用紙数よりも少し多い、という感じでしょうか。
これが一ヶ月間積み上がって、印税がページあたりいくら、という形で支払われることになります。直近のデータでは1ページあたり、0.86円(2016/6)です。ということは、今回読み放題が開始されて、ボクは初日だけで印税1万円以上売り上げたことになります。これが続くと、月収30万ということになり、ウハウハなんですが(笑)、おそらくそうはいかないでしょうね(とほほ)。
この1ページあたりの印税率は、変動いたしまして、アマゾンが決めるということになっています(たぶんドル建て計算です)。まずは読み放題になって、この1ページあたりの印税率がどうなるか。こちらに注目したいと思います。まさか、思いっきり下がるということは、ないと信じたいですが…。
いずれにせよ、我々KDPで売らせていただいているインディーズ作家にとって、かなり大きな節目になるのではないかと、思っています。どれだけの人が読み放題を使うかにもよりますが(今は試用期間でやってみてる人も多いでしょう)、確実に今までとは違い、売り上げの構造がKENPCによりウェイトが置かれたものへと変わると思います。
そして、なによりも長いめのものを、最後まで読んでいただけるようなお話を書くこと。これが、重要になってくるでしょう。
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