人妻たちの饗宴 The Old Crow Bar (7)
無料連載の官能小説です。郊外のバーを舞台に、マスター裕次と、さまざまな人妻たちの関係を描きます。
次回は12/5に公開します。
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『人妻たちの饗宴―The Old Crow Bar』 (6) 沢見独去
2 由里 (承前)
遠くでごろごろと雷の音が聞こえる。背中のほうを振り向くと、黒い雲が遠くに広がってきていた。
しかしもう二人はとまらない。
裕次の右手が、再びショートカットの髪の毛をかきわけて、彼女の耳をつつんだ。
そのまま耳たぶをやさしくこねると、彼女は逃げるように顔を傾けた。
「あっ。耳、くすぐったいです」
しかしそうやって耳全体をやさしく愛撫していると、彼女の童顔がとろけたような表情に変わる。
思わず裕次はまた頭の上に手をあてて、撫でてしまう。
「由里さん、かわいいね」
「もう。子供扱いしないでくださいっ。これでも二十三なんですからね」
「おれみたいなオヤジから見れば、十分子供だけどね」
「マスターは、まだ、オヤジじゃないです……」
ふたたび二人は唇を激しく重ねる。
裕次は左手を、彼女の胸のふくらみに持っていく。手のひらをかぶせるように、乳房全体を撫でる。それは裕次の手に余るほどの大きさだ。
「あんっ……んんっ」
ゆっくりと指先に力を入れる。Tシャツと下着越しなのに、そのやわらかさがわかる。指先がその乳肉に埋まっていくような感覚。
本格的に双乳への愛撫を開始しようとした時、裕次の頬に、雨粒がぽつりとあたった。気づくと遠くにあったはずの黒い雨雲が、もう天を覆っている。
スコールがやってきたのだ。あたりが急速に暗くなり、雨はみるみるうちに激しさを増して、シャワー並みの強度になる。
「きゃあ」
雨宿りできるような場所はない。
二人は慌てて車のほうに走り出す。
雨音が周囲を圧倒し、真っ黒な川面でさえも、泡だったようになっている。
もう下着まで濡れている。そんな状態でなんとか車に戻った。
「うわあ。びしょびしょになっちゃったぁ」
「何か拭くもの、探すよ……タオルとか、あったかな」
そんなものはなかったが、天気がよかったので脱いでいたコットンのブルゾンがあった。それを由里に手渡す。
「とりあえず、これで拭いて」
「いいんですか?」
「かまわないから」
彼女の栗色のショートカットの髪も、シャワーを浴びたかのようにびしょ濡れで、毛先がらしずくが垂れている。オフホワイトのTシャツも濡れて肌に貼りついていて、ピンクのブラジャーが透けて見えている。そのレースと刺繍で飾られた布の形まで、浮き上がっている。黒のタイトスカートも同様で、さすがに色はすけていないが、体にぴったりとくっついて、小さなショーツの形がわかる。
もちろん裕次のほうも同様だ。
裕次はその彼女の濡れた姿に強く欲情した。
「ひええ。一瞬でこんなに濡れるなんて……」
彼は助手席で髪の毛を拭う彼女の両手を持って、自分に引き寄せた。
雨はまだ激しく降り続いている。車全体にあたって、大きく雨音が響いている。
「きゃ」
互いのずぶ濡れの体を密着させて抱きしめる。
裕次は耳元でささやいた。
「下着が雨で透けてる由里さんの姿を見ていたら、もうがまんできなくなった」
「えっ。やだっ」
やっと透けていることに気づいたらしい。彼女は慌てるが、裕次はゆっくりと彼女が上に着ていたパーカーを脱がせていく。
「あ。ち、ちょっと待って」
「待てない」
その唇を塞ぐ。そこは雨に濡れて冷たくなっていた。
胸を手で覆い、力を入れて揉む。
「あんっ」
由里が甘い声を出し、目を閉じる。
肌に貼りついているTシャツをまくっていく。濡れて透けていたピンクのブラジャーが、あらわれる。その下着も濡れている。ハーフカップから、乳房がはみ出しそうになっていた。
カップの上から手を滑りこませて、柔肉をつかみ出すように揉む。そこは濡れて冷たく、やわらかい。乳首がカップからはみ出る。それに裕次はしゃぶりついた。
「ああっ。だめえ。ああああんっ」
奥に引っこんでしまっていた乳肉の先端のものは、男の舌の刺激にすぐに固く尖り出して突き出てくる。
左右の乳首を交互に吸う。
(つづく)
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