人妻たちの饗宴 The Old Crow Bar (2)
無料連載の官能小説です。郊外のバーを舞台に、マスター裕次と、さまざまな人妻たちの関係を描きます。
次回更新は11/5です。
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『人妻たちの饗宴―The Old Crow Bar』 (2) 沢見独去
1 沙織 (承前)
沙織はしばらく強く裕次を抱きしめて、アクメの余韻にひたっていたが、やがて上半身を起こし、照れたように笑った。
「あなたのお店で、イッっちゃった……」
自分でずらしてさらけだした双乳を元に戻し、肩から落ちてしまっていた肩紐を元に戻す。
そしてじっと微笑んだ目で裕次を見つめながら、お返しとばかりに再び彼の肉棒に手を伸ばす。それはまだ硬く勃起していた。自分がされているときには目も向けなかったくせに、冷静になった今はちらちらと入口のほうを気にしていのが、微笑ましかった。
沙織の細い指が、それ自体が生き物のように裕次のペニスを妖しく蠢く。パンツ越しに亀頭のカリの部分を爪でこすられ、鈍い快感が裕次を襲う。
「ううっ」
「ふふっ。マスターも感じてるの?」
それをごまかすかのように裕次はバーボンソーダをあおる。冷たい液体が喉を通り抜けて、少し興奮が収まるが、しかし沙織は手を緩めない。いたずらっぽく微笑みながら、形を確かめるようにしごき立ててくる。
先走り汁が先からにじみ出てきて、下着が濡れるのを裕次は感じる。
「もうがまんできないよ、沙織。しよう」
「ええっ? どうするの? ……こ、ここで、するの?」
そうささやく沙織の目は欲望で光っている。
さすがにバーカウンターではまずい。
実は、沙織とは店の中でするのは初めてだが、今までに何度か女性の一人客と、店でそういうことをしたことがある。
裕次は沙織の手を取り、トイレへと歩いていく。
店を奥に突っ切ったところは短い廊下になっていて、その右手にトイレはある。
木のドアを開けてその狭いスペースへ二人で入る。
「もう……こんなところで……」
「だって、がまんできないよ。カウンターでしてもいいけど、客が来たら沙織が困るだろ」
かちゃりと回転式の鍵を閉める。
トイレの中に立ったまま、二人はきつく抱きあいながら、再びキスを交わす。
彼女のやわらかな唇と舌をたっぷり味わった。
沙織は体に密着して変形した二つのふくらみを、彼にきつく押しつけている。
「んっ……んんっ」
彼女の手が、裕次の股間に伸びてくる。
裕次はラベンダー色のカーディガンを脱がし、手洗いの横に置く。
細いストラップの白のキャミソール姿になった沙織の、輝くようなむき出しの肩が、薄暗いトイレの照明の下にあらわになる。
そのまま裕次は、左右の肩紐に手をかけて、その肩からするりと外す。
「やんっ」
胸を隠している二つの布を一気に下にずらす。彼女のやわらかい、真っ白な乳房がまろびでた。
意外と小さな桃色の乳輪の中心に、興奮で尖った乳首があった。
再びそれにむしゃぶりつく。
裕次の舌で転がされると、そこはますます固くなっていく。
「やーん、またっ……乳首だめえ……あああっ」
両手を沙織の尻にまわし、オフホワイトのフレアスカートをたくし上げて、ショーツ越しに肉をつかむ。両手でその乳房とはまた違うやわらかで豊かな双肉をたっぷりとつかみ、強く揉む。(つづく)
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