インディーズ作家から見た、KindleUnlimited(読み放題)の考察・その2
さて。Kindle Unlimited(読み放題)が始まって一ヶ月半。ちまたでは、296万稼いだとかいう話も出てきていますが(Kindle Unlimitedに参加したら月296万円稼いだ話)、ボクはどうだったのか。
結論から言いますと、さすがに上のようには稼げてませんが、それでもこれまでの売り上げの5~6倍になりました。今までなら小遣い程度だったのが、一気に副収入といえるくらいの規模になりました。
では今回のKindle Unlimited。収入の構造を詳しくみてみましょう。
前回のエントリでも説明しましたが、読み放題の印税はKENPCというもので計算されます。これはダウンロードしてくださった読者各位がKindleで読んだページ数が合計されたものです。
今回、2016年8月の1ページあたりの印税は、約5.1円でした。
今までは0.9円~0.8円でしたので、そこからは下がるだろうなあとは予想していましたが、ボクの予想よりは下げ幅は小さかった。amazon様、いいところをついてきやがります(笑)。
2015年10月からのKENPCの印税額
読み放題がなかった時より、はるかにボクの本は読まれています。普通にお金を出して本を購入してくださる数は減りましたが、ボクの予想よりは減っていません(感覚ですが、おおよそ2割か3割くらいの減少幅)。
つまりインディーズ作家にとって、このKindle読み放題は収入的にはおいしい、ということです。
実際に売れた場合と、読み放題で前ページ読まれた場合の印税について比較してみます。ボクの『少女との夏』という本で出してみましょう。これは価格が¥450円。全部読まれた場合、KENPCは397です。
一冊当たりの利益でいうと、おおよそ読み放題が半額。つまり、読み放題にすると、ボクの本は(amazonが勝手に)半額で売ってしまっているということになります。これをどう捉えるか、ですね。けしからん、安売りされたくない、という意見の人もおありでしょう。ボクは、このレベルなら、まあいいかと思っています。
いずれにせよ、読み放題にされたくないなら、Kindle Select をやめて、印税率35%を受け入れないといけません。そこまでして読み放題されない、という選択肢は、いまのところKDPに作品を提供しているものとして、なかなか選べないものだろうと思います。
今の勢いを維持してもしなくても、インディーズ作家はこの読み放題に参加するほうがお得だ、というのが現時点でのボクの結論です。
読み放題によって確実に作品を読み始めていただけるチャンスは増えました。
前回も書きましたが、インディーズ作家にとっては、長く、そして最期まで読んでいただけるような質の高い作品を書くこと。これが前にもまして重要になっていくでしょう。
結論から言いますと、さすがに上のようには稼げてませんが、それでもこれまでの売り上げの5~6倍になりました。今までなら小遣い程度だったのが、一気に副収入といえるくらいの規模になりました。
では今回のKindle Unlimited。収入の構造を詳しくみてみましょう。
前回のエントリでも説明しましたが、読み放題の印税はKENPCというもので計算されます。これはダウンロードしてくださった読者各位がKindleで読んだページ数が合計されたものです。
今回、2016年8月の1ページあたりの印税は、約5.1円でした。
今までは0.9円~0.8円でしたので、そこからは下がるだろうなあとは予想していましたが、ボクの予想よりは下げ幅は小さかった。amazon様、いいところをついてきやがります(笑)。
2015年10月からのKENPCの印税額
15/10 | 15/11 | 15/12 | 16/1 | 16/2 | 16/3 |
¥0.94 | ¥0.94 | ¥0.90 | ¥0.74 | ¥0.84 | ¥0.89 |
16/4 | 16/5 | 16/6 | 16/7 | 16/8 |
¥0.83 | ¥0.82 | ¥0.87 | ¥0.85 | ¥0.51 |
読み放題がなかった時より、はるかにボクの本は読まれています。普通にお金を出して本を購入してくださる数は減りましたが、ボクの予想よりは減っていません(感覚ですが、おおよそ2割か3割くらいの減少幅)。
つまりインディーズ作家にとって、このKindle読み放題は収入的にはおいしい、ということです。
実際に売れた場合と、読み放題で前ページ読まれた場合の印税について比較してみます。ボクの『少女との夏』という本で出してみましょう。これは価格が¥450円。全部読まれた場合、KENPCは397です。
購入(印税70%) | 291円 |
読み放題(1Pあたり0.51円) | 148.4円 |
一冊当たりの利益でいうと、おおよそ読み放題が半額。つまり、読み放題にすると、ボクの本は(amazonが勝手に)半額で売ってしまっているということになります。これをどう捉えるか、ですね。けしからん、安売りされたくない、という意見の人もおありでしょう。ボクは、このレベルなら、まあいいかと思っています。
いずれにせよ、読み放題にされたくないなら、Kindle Select をやめて、印税率35%を受け入れないといけません。そこまでして読み放題されない、という選択肢は、いまのところKDPに作品を提供しているものとして、なかなか選べないものだろうと思います。
今の勢いを維持してもしなくても、インディーズ作家はこの読み放題に参加するほうがお得だ、というのが現時点でのボクの結論です。
読み放題によって確実に作品を読み始めていただけるチャンスは増えました。
前回も書きましたが、インディーズ作家にとっては、長く、そして最期まで読んでいただけるような質の高い作品を書くこと。これが前にもまして重要になっていくでしょう。
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