人妻たちの饗宴 The Old Crow Bar (12)
無料連載の官能小説です。郊外のバーを舞台に、マスター裕次と、さまざまな人妻たちの関係を描きます。今回で「第3章 奈々」が終わりました。またPubooで第3章がまとめて読めます。
次回からは「第4章 沙織・二」です!1/1に公開します!
下の続きを読むからご覧ください。
『人妻たちの饗宴―The Old Crow Bar』 (12) 沢見独去
第3章 奈々(承前)
ますます大介が顔を赤らめる。
奈々はスツールから降りて立ち上がり、黒のレースでおおわれたショーツを脱いだ。一気にカウンターのジンライムを飲み干すと、足を開いてスツールに浅く腰かけた。
「来て、大介くん」
そして、裕次のほうを振り向くと、妖艶に笑った。
「マスターはお預けね……後ろで支えておいてね」
大介がふらふらと立ち上がり、スーツのパンツをボクサーショーツごと下ろすと。奈々の足のあいだに立った。カッターシャツの裾からは、若い肉棒がそそり立っていた。
彼は少し腰を落とすと、奈々の膣穴にそれをあてがった。
「そうよ、大介くん、そのまま入れて……ああっ……先が入った……あああんっ」
「ああ、奈々さんっ……すごいっ」
彼女の背中が反り返って、後ろに立つ俊介の胸に体重を預ける。
「はああんっ……奥まで来たっ……ああんっ……大介くんの、すごいっ」
黒のスリップドレスの胸の部分はもう下にずれてしまっていて、二つのふくらみが完全に見えている。
大介が腰を使い出す。
「あああっ……そうっ……やああああぁぁんっ……ああっ……感じるっ……」
彼女の右手が背後にまわってきて、裕次のまだ固く勃起した肉棒を握ると、大介の突きこみにあわせて、激しくしごき出した。
「ああんっ……あああんっ……すごいっ……いいいいっ」
大介のものが、どんどん早く、どんどん強く突きこまれていく。
腰が妖艶にくねり、その男の動きにあわせていく。
「奈々さん……奈々さんの中、すごい締まるっ……あああぁぁ」
「大介くんの太いっ……あああんっ、もっと突いてっ……はああああぁぁ」
ぐじゅっ、ぐじゅっ、ぐじゅっ、とリズミカルに淫らな音がバーの店内に響く。
奈々はそのエキゾチックな美貌を淫らにゆがませて、口を大きくあけて快感を貪った。
「だめっ……またイッちゃうっ……はああああんっ、大介くんも来てえ」
「ぼくももう出そうですっ」
「大丈夫だから中へ来てっ……あああああっ……イッくう……はあああっ!」
大介が大きく腰を突き出して彼女の奥へ精を放つ。
「ううっ」
また奈々が体をがくがくとさせて、スツールから滑り落ちそうになった。
「……あ、あ、あ、あ、ああああん……またイッちゃった……はああん」
荒い息を吐いて二人はスツールに座り直し、向きあって再び深いキスを交わす。
裕次はたまらない渇望を覚える。もうがまんできない。
「奈々さん、おれももうお預けは限界だよ……」
スツールから彼女の腰を持って立ち上がらせる。
「あーん。もう腰が抜けちゃう」
鼻にかかった声で奈々が甘えるが、そのまま尻を突き出させて、黒のミニスカートをまくりあげると、後ろから一気にたぎったペニスをぶちこんだ。
中はどろどろと熱く、きつく竿を締めつけてくる。
「あああっ……今度はマスターのがあん……ああああっ」
しなだれかかるように大介の両肩にしがみつきながら、立ったまま奈々は貫かれる。
いきなりのハイペースで、裕次は肉棒を彼女の蜜壺の中に突きこんでいく。
「あんっ、あんっ、あんっ……マスターもすごいっ……あああああんっ」
アップにした頭を狂ったように振り立てて、半ば以上見えている白くすべすべとした背中を弓なりに反らせる。
腰を思いっきり引いて、亀頭の外れる寸前まで肉棒を引き、そこから勢いよく子宮の入り口まで突きこむと、奈々の美尻がぱんといい音をたてる。
それから突然ペースを変えて、今度は膣壁をこすり上げるように、ゆっくりと腰をまわす。
ぐじゅぐじゅと、膣液が蜜壺の中で捏ねまわされ、それは溢れて奈々の内ももを伝っていく。
「はああんっ……ああっ……気持ちいいっ……あああああぁぁっ……もうだめえっ……立ってられないっ」
奈々の膝ががくがくと折れそうになる。裕次は両手で彼女の腰を持って、ずれそうになる腰を支えた。その腰が折れ曲がり、スツールに座って奈々をぎらぎらと光る欲望の目で、食い入るように見ている大介の腰にすがりついた。
「ああっー、あああっ……あはあああああんっ」
目の前で再び大きくなっていた大介の肉棒を、奈々はその赤くエキゾチックな口で咥えこんだ。
「ううっ、奈々さんっ」
奈々が激しく口で責めるのか、大介がうめく。
裕次は再び奥へと肉棒を突きこむ。奥へ突きあたるたびに、亀頭全体がぬめぬめと動く襞に締めつけられる。それはたまらない心地よさだった。
「はあっ、はあああんんっ……奥に……奥にあたるっ……うんんんっ……すごいっ」
裕次の腰のあたりにもしびれるような快感が襲ってきて、ペニスを送りこむ勢いがひとりでに強くなっていく。
再び大介の竿をフェラチオする奈々は、くぐもった声を上げながら、またしても絶頂の階段を昇っていく。
もう裕次もがまんできない。熱いかたまりが、ペニスをこみ上げてくるのをまざまざと感じる。
「奈々さん、出すよっ」
「んんんんっ……だめっ……わたしもイクう!」
奈々の中にたっぷり出した裕次は、もう満足だ。カウンターの中に入って、それぞれの酒のおかわりを作っている。
カウンターの外では、スツールに座る大介に、奈々が背中を向けてかぶさるように。後ろから彼のペニスを受け入れて、二回戦が始まっていた。
「はああんっ……もうだめっ……おかしくなっちゃうっ」
大介の腰に下から激しく突きあげられ、奈々のスレンダーな肢体は、ずり下がったスリップドレスから乳房をさらけだしながら、淫らに上下に動いている。小振りな美乳の先に尖った乳首があって、それが男の腰の動きにあわせて小刻みに揺れている。
「奈々さん、すごくきれいで、いやらしい顔をしていますよ……」
冷静にカウンターの向こうから評されて、急に恥ずかしくなったのだろう、奈々が右の手のひらで顔を隠すようにする。
「あああんっ……マスター見ないでえっ……あ、あ、あ、ああああぁぁん!」
大介がその二つのふくらみを背後からつかむ。人差し指と中指のあいだに乳首を挟みこんで、強く揉むと、ますますピンク色の乳首が固くなった。
まだ黒のピンヒールを履いた足を突っ張り、両手をカウンターに乗せて、奈々は腰をぐるぐるとまわすように動かしながら、快楽を貪欲に吸収する。
「ああああぁぁっ……あはんっ、すごいっ……感じちゃうっ」
「奈々さんっ……奈々さんの中、気持ちいいですっ……」
大介の動きが激しくなっていく。あわせて彼女の体の上下の動きも速くなっていく。奈々の細い指が、カウンターの縁を握りしめる。
「だめえ、大介くんっ……すごく気持ちいいのっ……あんっ、あんっ、ああああぁぁぁっ!」
汗だくになった二人はもう単なるオスとメスの二匹の獣になる。奈々の眉が眉間に皺がいくほど強く寄せられ、固く閉じた瞼はぴくぴくと痙攣している。ほつれ毛が一筋、額に張りついている。
二人の淫行は、フィニッシュを迎えようとしている。
「ぼくもう我慢できませんっ! ああっ、奈々さんっ……うっ!」
「あたしももうだめっ。来ちゃうっ。またびくびくって来るっ……ああああん……いいっ……はああああああぁっんっ!」
大介が反り返り、射精するのがわかる。スレンダーな体をくねらせて、奈々がそれを受け止めた。
二人揃ってなんども体を波打たせて、快楽を貪ったのち、二人は重なってカウンターに突っ伏した。肩で息をしながら、アクメの残滓をたっぷりと味わっている。
その後、しばらく経って、ようやく二人はカウンターから起き、裕次の用意したモヒートを一気に飲み干した。奈々の美しい顔はまだ真っ赤に上気し、メスのフェロモンを漂わせていた。
気怠げに、みずからの服装を整えながら、隣に座る大介に妖艶に微笑んだ。
「どお、大介くん。童貞卒業は、気持ちよかった?」
彼は照れた。
「は、はい、奈々さん、すごくよかったです……」
見つめあう二人。
裕次はその顔を交互に見ながら、苦笑した。
「まあ、おれも混ざれてよかったよ、兄弟」
それから大介は、週に何度も通ってくるオールド・クロウの常連客となった。
裕次にとっては文字通りの弟分だ。
奈々と大介は、何度かこっそり逢っているようだった。本気にならなければいいがと、裕次は心配していた。
ひげのマスターのカレーは、あいかわらず旨かった。
(つづく)
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