人妻たちの饗宴 The Old Crow Bar (8)
無料連載の官能小説です。郊外のバーを舞台に、マスター裕次と、さまざまな人妻たちの関係を描きます。今回で「第2章 由里」が終わりました。次回からは「第3章 奈々」です!
またPubooにて「第2章 由里」がまとめて読め、PDFやePubでもダウンロードできます。
次回は12/10に公開します。
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『人妻たちの饗宴―The Old Crow Bar』 (8) 沢見独去
2 由里 (承前)
そのまま右手をもう開いてしまっていた由里の膝のあいだに滑りこませる。やわらかな内ももを撫でながら、スカートの奥へと手を差し入れていく。
「あんっ。やだやだっ」
由里は腰をもじもじさせて逃れようとするが、それはかえってスカートがずれ上がる結果となって、ブラジャーとお揃いの小さなショーツが見えた。
手がそのデルタ地帯に辿り着く。すかさず裕次の指は股の部分の布を横にずらし、その秘裂をなぞる。
「あああっ。だめですっ」
そこはもう濡れていた。雨に濡れて冷たくなった体の中で、そこだけが熱い。
ぬるりと指が、小陰唇をかきわけて、蜜穴へともぐりこむ。
裕次の体は運転席から、もう彼女に覆いかぶさるように身を乗りだしている。
助手席のシートをもっと倒したいのだが、国産車とは違って、大きなダイヤルをぐるぐる回さなければ倒れない。彼女の愛撫からいったん退却して、手を大きく伸ばしてシートを倒そうと奮闘していると、ルームミラーに頭がぶつかった。
「痛てえ」
それを見ていた由里がくすりと笑う。
なんとか四十五度くらいの角度までシートを倒す。
ふたたび由里の体をまさぐり出す。
その奮闘のお礼のつもりか、今度は由里の手も裕次の股間に伸びてくる。
「マスターのおちんちん、大きくなってる」
「あたりまえだ。興奮してるんだ」
「なんだか、うれしい」
裕次に女と見られることに、まだまだ若く、かわいらしい由里がよろこんでいる。それは寂しい結婚生活の裏返しだった。
「ねえ。またキスしてください」
彼女のほうからねだってくる。深く舌をからめあう情熱的な口づけを交わしながら、二人はお互いの股間をまさぐりあう。
蜜の中に浮かぶクリトリスを重点的に責めてやると、彼女は腰を振ってそれに応えた。
「はんんっ……んんんん」
裕次の股間をまさぐる手が、コットンのチノパンのボタンを外し、チャックを降ろす。固くなったペニスがトランクスの布を押し上げて飛び出てくる。その下着もゆっくりとずり下げ、彼女の細い指が亀頭のでっぱりのところで淫らに絡まると、カリをなぞるように動き出す。
「ううっ」
「んふ。マスターも感じてるんだ」
「ああ、由里さん……由里の手で感じてるよ。由里はどうだい?」
婬芽をさらに指先で強く押しながら転がすようになぶると、淫らな声で鳴いた。
「はああんっ……んっ……わたしも感じるっ……あはっ、あはっ、はあああああっ……いいいいっ」
激しく裕次の肉竿を上下にしごきながら、彼女は軽く達したようだ。
「はあああんっ……イッちゃいましたあ……はんっ」
裕次の首にまわした左手を強く引いて、彼を引き寄せる。
右手はまだ裕次のものを愛撫している。
「マスターのおちんちん、また大きくなったみたい。すごい。太い」
誰のものと比べているのだろうか。あえてそれは聞かないことにして、裕次は中指と人差し指を揃えて由里のヴァギナの中へ突っこむ。もうそこはどろどろだ。かきまわしてやると、指に絡みつくように、熱い襞が蠕動する。
「由里のここに……入れたくて大きくなってるんだ」
「あああああんっ……入れてくださいっ。由里のここにっ!」
二人は狭い車の中、体のあちこちをぶつけながら、苦労して体勢を入れ替えた。裕次が助手席に座り、パンツと下着を足首までずらす。
そこへ由里が跨がってきた。もう黒のタイトスカートはすっかりずれ上がっている。裕次は両方の手でピンク色のショーツを下ろしていく。彼女の薄い三角の繁みが見えた。その下にちらりと見える赤い割れ目は濡れ光っている。
片膝ずつ上げて、ショーツを取り去る。そのまま由里は幼い顔で妖艶に微笑みながら、そそり立った男の肉棒に向かって、腰を沈めてくる。
先が割れ目に触れる。やはり熱い。ぬるりと亀頭にまとわりつくような気持ちのいい感触がして、その部分が由里の中に埋まりこむ。
「あああああっ……由里の中に入ってくるっ……いいいっ」
彼女が背中を反らせて、腰を震わせる。そのまま根元まで、ゆっくりと膣道へと男の肉竿を挿入していく。
互いの陰毛が触れあう。
締めつけがすごい。ペニスをあたたかく膣肉がしごき立ててくる。亀頭をねっとりと取り囲んだ襞が、生き物のように蠢いて、そこを刺激してくる。
ゆっくりと下から子宮を突き上げながら、由里の雨に濡れたTシャツを脱がしていく。ブラジャーも剥ぎ取る。
「あーん。こんなところで、裸になってるっ。誰かに見られたらどうするんですか」
「大丈夫大丈夫。雨で外からは見えないさ」
由里も裕次のTシャツを脱がせてくれ、スコールで濡れた肌が密着する。大きくて弾力のある乳房が、男の胸で平たくつぶれる。
裕次が本格的に腰を動かし出す。
「あんっ……はああんっ……あはんっ」
彼女の腰がその動きに合わせてくねる。
まだ外では激しく雨が降っている。
せまい車の中で濡れた冷たい体を密着させ、ふたりはただひたすら、婬楽だけを求めて腰を振り、舌で手で、相手を愛撫する。
「あああんっ……だめっ……こんな……車の中で……はあああっ……感じちゃうっ」
「由里の中、どんどん熱くなるよ」
「どんどん気持ちよくなってくるのっ……ああああっ、はあんっ」
裕次は両手でその手のひらに余る豊乳を揉む。人差し指と中指のあいだに固く尖った乳首を挟んで、つよくこねまわす。そこは驚くほどやわらかく、指が肉のあいだに埋まっていく。
栗色のショートカットを振りたてて、彼女は快感に身を任せる。
ふたりの動きが激しくなっていく。汗がにじみ出て、雨で濡れた二人の体をさらに湿らせていく。
「だめえっ……あああぁぁっ……マスターっ……もっと……もっと来てっ」
強く下から腰を突き上げてやると、彼女は苦悶にも似た表情で眉を寄せた。
「あああっ……それ、あたるっ……すごいっ……あああんっ、大きくて、太いっ」
がまんできずに、つい裕次は尋ねてしまう。
「ダンナのより、こんなオヤジのがいいのか?」
「あああっ……そんなこと言わせないでぇ、はあああんっ」
連続して深く奥まで肉棒を突きこむと、とうとう彼女は絶頂を駆け上がっていく。裕次の男根もぱんぱんに張って、もうがまんできない。
「やんっ、やんっ……あああぁぁっ、あああああ……もう……イッちゃうっ」
「おれも出そうだ」
「大丈夫だから、中に出してっ……あああああああんっ!」
フィニッシュの渾身の往復運動を、由里の熱い肉壺に送りこむ。イク寸前、膣壁が大きく締まって男のものを搾り取ろうとするのが、はっきりとわかった。
紗智は腰を大きくグラインドさせ、背中を弓なりに反らせて。みずからの大きな乳房を両手で強くつかんだ。そのままアクメに達する。
「あああああっ……だめっ……いいいっ……イクっ……イッちゃうん……ああああぁぁぁ、はあああああんっ、イクっ」
同時に裕次も精を子宮口へ放った。何度も何度も、濃い白濁液が、先端から吹き出る。
「ううっ、うううっ」
「はああああんっ……あはっああああんっ……はああ」
由里はまだ体を痙攣させながら、裕次の体に倒れこんだ。そのずぶずぶに濡れた淫乱な穴は、まだ最後の一滴まで裕次の精液を搾り取ろうとするかのように、うねうねと動いていた。
雨がやんだ。
さあっと、風が吹き、それに吹き払われるように、黒い雨雲がどこかへ去って行き、日光が戻ってきた。
二人はまぶしそうに目を細めて、車のウィンドウからその様子を見ている。
「はああ。マスターとこんなこと、しちゃいました」
今さらながらの感想を由里は述べた。
「由里の中、すごかったよ。気持ちよかった」
「わたしもいっぱい感じちゃいました。いつもより……ずっと」
由里は甘えるように口づけを求めた。
胸に当たる大きなふくらみが心地いい。
「ところで由里、雨が上がったので、外から丸見えだと思うんだけど」
「きゃあ」
彼女は慌てて服を着た。
由里を自宅近くまで送り届け、車を駐車場に戻して歩いて店へ行った。
別れ際、彼女はうつむいて小さくつぶやいた。
「マスター、今日はありがと」
「なにも感謝されることはしてないさ」
「わたし、今日マスターとえっちしてもらって、まだ女として終わってないって実感できました。もう少し、がんばってみようって、思えました」
「由里はかわいいよ。ダンナは幸せだ」
「だからありがとう。また店に行ってもいいですか?」
「いつでも、来てください」
最後はバーのマスターの顔になって、そう答えた。
(第2章おわり つづく)
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